大学入試の英語外部試験対策のコツを早慶卒TOIEC900点塾講師が解説【2019年4月時点版】

大学入試改革

アクセスいただきありがとうございます。ブログ管理人の講師Tです。

2019年4月から高1・高2になったんだけど、英語外部試験が必須らしいけど学校の先生に聞いてもインターネットの記事を見ても結局何をやったらいいかよくわからないしめちゃくちゃ不安

2019年4月から高3になったんだけど、英語外部試験って利用した方が有利なの?

高校生の息子/娘を持つ保護者だが、塾や予備校、学校に問い合わせても、2020教育改革や大学入試改革、英語外部試験利用入試について結局何をすればいいかズバリ言ってくれる教育業界関係者がおらず、不安

こういったお悩みを持たれている高校生並びに高校生の保護者様は非常に多いのではないでしょうか?

今回はこういったお悩みを解決します。

この記事を読めば、大学入試改革の目玉である英語外部試験利用入試に関して、ご自身(あるいはお子様)が何をどう対策していけばいいかわかります。

早慶を卒業し、大手IT企業で英語で国際会議のファシリテーション(司会や進行)を何度も経験し、個別指導塾講師/地域の個人塾講師/大手塾講師/大手塾スタッフを経験し、高校生にも英語を指導した経験があり、純日本人でTOEIC900点台の講師Tこと私が今回も解説していきます。

今回の記事のデータに関して、旺文社教育情報センターが2019年4月1日に出された

「入試改革 各大学『予告』速報 【第2弾】(3月中旬現在) 国公私立215大学の『予告』をダイジェスト!」

に多くを拠っています。ありがとうございます。

英語外部試験は使わなくてもいい大学がある!誤解しないでください!英語外部試験は今のセンター試験の英語試験の代わりになるものであり、いわば一次試験。国立大学も私立大学も独自の英語の二次試験を(普通は)実施する

英語外部試験は、「絶対に受けなければならない」と思われている方も多いと思いますが、それは誤解です。

ほとんどの主要大学で、英語外部試験を利用しなくてもいいのです!

詳しくは後述します。

英語外部試験はもともと、昔で言うところの共通一次試験、今で言うところのセンター試験、2021年1月からの大学入学共通テストの英語の試験を肩代わりするために導入されるものであり、英語の二次試験は基本的に必要になります。

国立大学であれば、一次試験(センター試験/共通テスト)と二次試験があります。

私立大学であれば、一次試験(センター試験/共通テスト)はありません。本番の入試一回だけです。基本的には。

つまり、英語外部試験利用入試は、あくまで一つの選択肢であり、それを一次試験の英語の試験の肩代わりにするか、加点材料にするか、といった目的のために利用されるもので、どの大学にも二次試験があります。外部試験だけで難関大学の英語の試験の代わりとすることはできません。

もちろん英語外部試験だけで英語の試験は終わり、という大学もありますが、難関大学ではそういった大学はほとんどありません。

例外として、英語外部試験を受けなければならない外部試験受験必須の大学筆頭はどこかというと、上智大学です。

上智大学には自分たちで作ったTEAPという外部試験があるので、TEAPの点数を見れば上智大学が欲しい生徒の英語の点数を見ることができる、という事情があるからだと私としては考えています。ですから、上智大学を受ける生徒に関してはTEAP対策が必要だと考えてください。

また、横浜国立大学も受験必須のようです。

そして、2019年4月時点の中学1年生が高校3年生になって大学入試を受ける時には、「英語外部試験に英語の試験を一本化する!」と言われていますが、これは誤解を招く表現です。

繰り返しになりますが、英語外部試験は昔で言うところの共通一次試験、今で言うところのセンター試験、次の大学入学共通テストの肩代わりをするものです。

ですから、英語外部試験は絶対に受けなければならない、というのは誤解です。

なぜ英語外部試験がこのようなことになってしまったのか、詳しくお知りになりたい方は東京大学で英文学の教授をされている阿部公彦教授が書かれた『史上最悪の英語政策—ウソだらけの「4技能」看板』ひつじ書房をお読みになってください。

ちなみに東大の阿部教授は今回の大学入試改革反対派の大ボスです。

改革を推し進めたのは、中央教育審議会前会長の安西祐一郎慶應義塾大学元塾長です。

図らずも東大VS慶應の図式となっていますね。

さらに言うと、こちらも後でまた述べますが、東大も慶應も英語外部試験を利用しなくても良い大学です。

特に、慶應大学は英語外部試験も大学共通テストも全く使わない、とのことです。

大事なことなのでもう一度繰り返しますが(くどい)、英語の試験一本化は英語の二次試験がなくなるということではありません。実は国としてはそういう方向に持っていきたかった(大学別の英語の個別入試をなくしたかった)のだと推測していますが、東大の阿部教授らの抵抗や頑張りによって、そのような方向にはいかないはずだと私は推測しています。

英語外部試験の受験時期は高3の4月から12月で合計2回だけ受験できる(大学入試英語成績提供システムを使う大学の場合)

大学入試英語成績提供システムを通して英語外部試験を利用する場合は、高校3年生の4月から12月までで合計2回だけ受験した外部試験を利用します。

また、受験する前に受ける試験の出願大学を決めなければならないので、2回受けて点数が良かった方の試験を選んで志望大学に出願する、ということはできません。

ですから、英語外部試験を受けるにしても、ある程度まで英語力が仕上がっていて、なおかつ志望校も決まっているであろう高3の夏休み以降に英語外部試験をまず一回受けるのが理想的な受け方と言えます。それでその点数が悪ければもう一度12月までに受ける、と言った感じになりそうです。

ちなみに、英検に関してですが、英検は基本的に1度資格を取得すれば半永久的に有効ですが、それにも関わらず、高3の時にもう一度英検を受けなければなりません。

公益財団法人日本英語検定協会のwebサイトから抜粋です。

これを見ると、2019年4月に高2になる方で英検準1級以上をすでに取得されている方であって特殊な事情がある方以外は、高校2年生までに出願資格となるレベル(英検準2級が多い)の英検資格を取得していても、高校3年生で最低でももう一度英語外部試験を受けなければならない、ということです。

大事なことなので、もう一度言います。

高校2年生までに英語外部試験利用の出願資格や加点要件を満たす英検の級(英検準2級が多い)を取っていても、高校3年生でもう一度英検もしくは他の英語外部試験を受けなければなりません。

率直に言って、とても不便ですし、お金もかかりますし、高校生や保護者様の側の目線に立っていないシステムだと思います。

ただし、大学入試英語成績提供システムを使わない大学の場合は、外部試験の有効期間が高3の1年間だけなく高2〜高3の2年間ということもあります。

しかし、やはり不便なシステム、と言わざるを得ません。

英語外部試験利用は出願要件(英検準2級程度が多い)と得点加点と得点換算の3つの利用形態があり外部試験を使うのが必須の大学と必須ではない大学がある

まず、2019年4月時点の高校3年生に関しては、英語外部試験利用入試はほとんど考える必要がありません。外部試験提出は必須ではありませんから。英語外部試験利用入試を考えるべきなのは、英語が特に得意な帰国子女の方です。そういった方には有利になる可能性があるので、ご自身の志望大学の受験方式を調べて、有利になりそうであれば外部試験を受けてみましょう。

それ以外の高3の方に関しては、ほとんど不利になることが多いので、考える必要はありません。

そして、2019年4月時点の高校1年生と高校2年生に関してです。

主要大学で、英語外部試験利用入試をどのように活用するか、予告が出ていますので、それを紹介していきます。予告なので、変わることはあると思いますが、ほぼ確定だと考えていいと思います。

英語外部試験を利用しなくて良い!大学

北海道大学/東北大学/慶應義塾大学

上記の大学を目指す高校生はわざわざ外部試験対策をする必要はありません。従来通り、大学受験の英語の勉強を頑張りましょう。

出願資格だが高校からの英語の成績の証明書の提出でも良い大学

東京大学/京都大学/名古屋大学/東京医科歯科大学

上記の4大学は全てCEFR A2レベルが出願条件ですが、CEFR A2は英検準2級レベルなので、英検準2級を高校3年生の時に受かれば上記4大学に出願可能です。

また、これは推測になりますが、高1や高2で英検準2級を取得した場合、学校からの英語の成績の証明書にその旨記載すれば、それで出願できるようになるのではないか、と私は考えています。

ですから、これらの大学に出願したい高校生の方は、今通っている高校の先生にこのようなことができるかどうか、聞いてみることをおすすめします。

出願資格

東京工業大学(全体/CEFR A2=英検準2級以上)/東京外国語大学(一般選抜/CEFR A2=英検準2級以上)/大阪大学(全体/CEFR A2=英検準2級以上)九州大学(全体/CEFR A2=英検準2級以上)東京理科大学(グローバル方式)/早稲田大学商学部(英語4技能型)

これらの大学の中にもやむをえず英語外部試験を受けられない場合の措置がある大学もありますから、詳しくはよく出願要綱をお調べください。

加点

青山学院大学(一般選抜)/東京理科大学(グローバル方式)早稲田大学国際教養学部/早稲田大学商学部(英語4技能型)

得点換算

上智大学/立教大学(一般選抜)/早稲田大学政治経済学部

英語外部試験と2019年度入試における主要利用大学

TEAP(上智大学等)、ケンブリッジ英検(学習院大学等)、TOEFL iBT(早稲田国際教養/ICU等)、IELTS(ICU等)、英検(国際系以外のほとんどの大学・学部)、GTEC(国際系以外のほとんどの大学・学部)、TOEIC(国際系以外のほとんどの大学・学部)

国際基督教大学(ICU)は非常にわかりやすく、2019年度入試においてはTOEFL iBTとIELTSしか採用していません。この2つ(IELTS/TOEFL iBT)の試験は国際的な試験なので、大学院に入学する際や、外資系企業に入社したい、という場合にスコアを提出する際にも通用する資格だから、と言えると思います。これはICUが国際的な大学だからですね。GTEC、TEAP、英検は日本の関連団体によって作られた試験です。

英語外部試験は総合点(読む書く話す聞く)で見られる大学が多くスピーキングの点数の条件が特に決まっているのは実は英語系や国際教養系の学部や大学だけである

さらに、スピーキングやリスニングが特に何点以上じゃないといけない、と決まっている大学や学部は実は非常に少ないです。

2019年度入試の例であげます。

例えば、上智大学は各学部のTEAP利用型入試の出願要件としてTEAPの点数を決めています。文学部(英文)はTEAP280点以上かつリーディング70点以上かつリスニング、ライティング、スピーキングそれぞれ65点以上じゃなければなりません。

ですが、ここまで厳格に決められているのは実は上智大学くらいで、例えば前述のICUは教養学部のB方式で出願要件としていますが、例えばIELTS6.5点以上と定めているだけで、4技能それぞれの点数が何点以上、という風には決めていません。

ですから、従来までの大学入試でそこまで求められなかった、スピーキング対策やライティング対策に取り組むべきなのは、上智大学のような国際系の大学に行きたい場合だけです。

ほとんどの大学受験生は、英単語帳1冊仕上げるだけでも手一杯、というのが実情だと思います。

つまり、大学受験の勉強として英語の勉強をやる時の順番は従来と変わらず英単語→英文法→英文解釈→長文読解→リスニング→英作文の順番であり、必要な人だけスピーキング対策もやれば良い

要するに、英語外部試験を必要以上に怖がる必要はありません。

それよりも、従来通り、高1から高2の終わりまでは英単語と英文法を固め、そこから英文解釈の技術を学び長文読解に取り組んでいきリーディングをできるようにします。そしてそこからリスニング対策を始め、他の科目に余裕が出てくる高3の夏休みくらいからライティング対策(英作文)を始め、余裕があり必要がある人だけスピーキング対策をすれば良いのです。

ちなみに高校生向けのおすすめ英単語帳は以下です。

ちなみに、スピーキング対策をされる方は、だらだらと長期間やるより、短期集中で取り組んだ方が成果が上がりやすいです。私自身も大学時代海外に短期で遊びに行った時に英語で話しまくってスピーキング力が爆伸びしました。高2の夏や冬休みに短期留学をされるのも良いでしょう。

色々と書いてきましたが、メディアや国に踊らされず、今まで通り淡々と英語を学習していきましょう。

まとめ

今回は英語外部試験対策に関して解説しました。

結論としては、ほとんどの大学受験生にとって英語外部試験はそこまで気にする必要はなく、まずは目の前の課題である英単語帳を1冊仕上げてから考えましょう、でした。

お役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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